よく、電話などでのお問い合わせで「整体じゃないんですか?」とか「骨盤のズレを治してくれますか?」とか聞かれるんですが・・・・・・
「整体じゃないんですか?」には間違いなく「違います」と言います。世間的には整体=治療でマッサージ=慰安・・・みたいなイメージが強いようですが、なぜ「マッサージ」の看板を揚げてるかと言うと「あん摩・マッサージ・指圧師」と言う国家資格を持っているからで、この資格がないと「マッサージ」と言う看板は出せません。
極論を言えば、その辺を歩いているおばちゃんが「整体」の看板をあげて、今日から店を出しても問題はないですが、「マッサージ」の看板を揚げると法的に違反です。
「マッサージ」「整体」「指圧」・・・・何でもいいんですが、別に手技が違うだけで、どちらの方が効果があるか?と言うものではありません。ただし、「整体」とか「カイロ」とか看板を出してやられてる方は資格としての縛りがないので、極端な話、さっきも言ったように「なんも知らないおばちゃんでも」できるのはできます。もちろん、まじめに勉強されて相当腕のいい方もいらっしゃいますが・・・・・・
「骨盤のズレを治せますか?」と言う事については「必要だと感じればやります」としか言えません。人間だれでも、利き腕や利き足があるので、身体の使い方は必ずしも左右対称ではありません。ほんの僅かの違いかも知れませんが、顔の左右の半分が全くの対象と言う人は、ほぼいない。それと同じように、身体が左右まるで同じと言う人は、ほぼいません。そもそも、心臓が真ん中にないし、肝臓も右にしかないし・・・・
だから、その人の身体の状態を見て、ズレが大きく、問題が感じられれば、それを解消するように組み立てもしますし、症状にアプローチしていけば、ある程度整うとも言えます。
ただ、一つ言えるのは「治療と言う外力によって簡単に治る左右差は、逆に言えば、再び簡単にズレる」と言う事です。
その人の生活習慣なり、仕事上の使い方だったり、姿勢だったり・・・その積み重ねで、その人にとって「ある意味自然な」状態に身体が落ち着いた結果が、その状態なので、同じ生活パターンを続けていれば、また同じ様にずれてきます。
と言う事は、単純にズレを治せばいい、と言う事ではなく、治したら今度はその状態を維持できるように身体の使い方を変えていく必要があると言うことです。
身体を構成するたくさんの骨と筋肉達を、どう動かして、どう使っていくか??そんな事を考えながら、生活を送る人はまずいませんが、それを適切に動かせるよう、自然にそうなる様に、して行くのが治療後の運動指導などになります。
いわゆる「整体」的な治療を求めて来られると、ボキボキ鳴らす事もしませんし、物足りないかも知れませんが、骨は骨だけで勝手に動くのではなく、筋肉が伸び縮みする事で、動きます。だから、筋肉にアプローチする事で、互いに引っ張り合っている状態を正常に戻していくのです。
「整体」ではないし、別にすげ~積極的に「歪みを正す」わけでもないですが・・・・・
中々、治療中に電話で質問を受けても、丁寧にお答えできませんので。少し、ズラズラと書かせていただきました。