こう言う時が、非常にうれしく感じる時ですね。
1人は、昨年の冬位からウチに来はじめた選手。当初は、1年くらい故障を繰り返していて、心身共にかなりボロボロの状態でした。
気持ちはあるけど、からだがついてこない。そんな中で、かなりいろんな部分にズレと言うか、空回りと言うか・・・・焦りや不安や、そして痛みや、そんないろんなものがうまく行かない感じ。
痛みに対する治療ももちろんですが、気持ちとからだのズレ。やる気と、不安感のズレ・・・そこを、どうすり合わせて行くか?一番の課題でした。
どのタイミングで、何を言おうか?どう言う表現を使おうか?そんなこんなを、いろいろ試行錯誤しつつ・・・
動けるようになってからは、しばらく来ることもなかったですが、先日久しぶりに「痛くなった」と。
でも、これまでの痛みの出方とは違う。明らかに、動ける様になって思い切って動いて、それまでずっとでききれなかった部分ができるようになってきた。強い負荷を試合でかける事ができた事による痛みです。
いろいろ、しんどい時期もあっただろうし、よくぞここまで自分自身で戻って来たなあ・・・・すごいなあ。と素直に思いました。
きっと、これから、またこれを一つのきっかけにさらに伸びて行くのではないか?そんな風に思ってます。
もう1人は、この1~2ヶ月、故障に苦しんでた選手。
失礼な、言い方をすると「なんか、なんとな~く続けてるなあ・・・」と言う、雰囲気が拭い去れなかった選手。
治療中に、所々「奥には、持ってるなあ・・・・気持ち」って言うのは、感じる部分はあるんですが、今一つ、何をすればいいのか?何がしたいのか?と言う部分がはっきりしないでフワフワしてる、そんな感じでした。
それが、故障で走れない時間が続いて、少し自分を見つめなおして考える事ができた様で、「おっ!いい方向になってきたじゃないか!」と言う感じを持ちました。
これが、どこまで続くか?どう、深めていく事ができるか?と言う部分ではありますが・・・・今、ここがひとつのタイミングだよねえ。
と、感じました。
いくらか、治療中にもこれまでとは違う言葉を選んでみたつもりですが。
どちらにしても、自分ができるのは、ただ単にヒントをちょこちょこ出してみることだけ。
それを、どう受け止めて、どうして行くかは、これはもうその人それぞれです。そう。言ってしまえば、自分は何もしていない(笑)ただ見てるだけですね[E:happy01]
こうして、ちょっといい成長がみられた時が、ものすごくうれしい時です。「自己ベストが出ました!」と言う報告より嬉しいかも知れません。
なぜなら、記録の向上自体は競技の上での成長だけで、こうした記録には表れないかも知れないけども、精神的な成長は、競技をやめてからも、きっと財産として確実に残ると思うので・・・・
また、こう言う事に出会えるように、まあ・・・・ただ見てる事を続けるか。と、思う。そんなできごとでした。