昨日は、広島の「朝日医療専門学校」鍼灸科の3年生対象に特別講義と言う事で、講師として行ってまいりました。
これまでに、講演だったり、講習会だったりで何回か喋ったりはしてますが、授業ということになると初めての事でドキドキでした。小心者ぶり全開です(笑)
いわゆる現代鍼灸としての授業の枠組みの中で「スポーツ」をテーマにと言う事でやらせていただきました。
お話をいただいてから、どうまとめて、どう伝えるものか?いろんな事を考えました。
アスレティック・トレーナー養成校ではないけど、アスレティック・トレーナー的な考え方、見かた。これはこれで必要です。どうしても外せない部分。ただ、それと同時に頭をよぎるのは「自分自身は、ある程度教科書を基にしてはいるけど教科書的なアプローチはほとんどしていない・・・」と言う紛れもない事実。
誤解を避けるために言いますと、組織の修復にかかる日数だったり、医療機関と連携をとり、自分の守備範囲外のところに関しては他に委ねる。と言った様なところは、守っているつもりです。
いわゆる教科書的な内容や、本に確実にでているものであれば、特別講義でトータル3時間の中でやる事はないんじゃないか?
それを踏まえた上で、自分自身は何を感じて、何を考え、どう言う手段で日々治療にあたっているのか?それであれば、自分自身の血の通った内容が伝えられるのではないか?
そうした結果、今年限りで終わったとしても、それはそれで仕方ない。
そもそも、今やってる治療のベースになってるところ自体は、実は基本中の基本で、からだや傷病をどうみるか?と言うところから切り込んでいけば、広範な部分で使えるものになるのではないか?
学校で教える事と、切り口は違って、場合によっては「極論」と受けとめられても、実はもっとそこよりも本質的で、人間を理解する上で、いつか役に立つ事があるのではないか?
なんか、そんな内容でできないかなあ・・・と思いつつ、組み立ててみました。
まだまだ、資格をとって20年にも満たない若造に何がわかる!と言われれば、確かにそうだと思います。
ただ、自分が経験してきたことで、自分自身が感じ、思い、行動し、考えてきた事。その中で得たものは間違いなく自分しか持っていないものです。
その中で、今の時点では、何を伝えることができるのか?そんな事をやらせていただきました。
治療やトレーニング指導でも、そうですが、受け手側の反応、受け取り方は様々です。効果の出方も、それによって変動します。
効果が出ない場合は、受け手が悪い・・・と言う事ではなく、自分は神様ではないので、全てをやる事はできない。と言うだけです。なるべく、幅は広げたいですが・・・広げて薄まっても仕方ないし。
こんな、感じではありましたが、ありがたいことに「来年もお願いいたします」と言っていただけたので、また来年。もう少し、伝え方がうまくできればと思います。
ただ、マニュアルではなく、パッケージでもないので、精査してまとめあげて・・・て言うのとは、またちょっと違う。
講義だけでなく、患者さんに説明するにも、この感覚の部分は言葉としてまとめるのがすごく難しいので、どう言う表現がイメージが膨らみやすいか?そんな事をイメージしながら、日々取り組んでいきたいと思います。
最後に。この様な機会をいただけました事に感謝致します。